目次
お家時間を素敵に楽しく快適に
カーテン通販専門店、INN’Sスタッフが、
暮らしに役立つ小さな気付きとアドバイスをお伝えしていきます。
新規一転!お引越しの前に
新年度が始まり、新しい生活が始まった方も多いのではないでしょうか。
実は私も引っ越しをすることになり、引っ越し準備に取り掛かっている真っ最中です。
新しいお部屋を少しでもお洒落にしたい!
引っ越し前から、新居に置く家具や家電に思いを馳せる私を見て、
「新しい部屋に入って、最初に設置するべきものは何でしょう」と、突然問題を出してきた先輩。
私は少し考えて「照明器具でしょうか」と答えたのですが、結果はハズレ…。
皆さんは、この問題の答え、分かりますか?
正解は「カーテン」。
答えを聞いてもあまりピンと来ていない私を尻目に、先輩は話を続けます。
「カーテンも何もない部屋で引っ越し作業なんかしていたら、外から丸見えだよ。
あの部屋は引っ越してきたばかりだな、女の子が一人で住むんだなって、外に向かって大声で宣伝しているみたいなもの。
空き巣が狙いやすいのは、一人暮らしの女性や、高齢者のお家なんだよ。変な人が家に押しかけてきたり、部屋番号を割り出してポストにいたずらしたり…。
ね?想像しただけで、危ないでしょう?
だから、新居に着いたら真っ先にカーテンで目隠しをして、そこから引っ越し作業をした方が良いよ!」
先輩ったら私を怖がらせようと、オーバー気味に話してるな…。
と思いながらも、私の頭をよぎったのは、お向かいのマンション。
カーテンのあるお部屋は当然、中の様子は見えませんが、空いているお部屋=カーテンのないお部屋は、中まで丸見えです。
数えれば階数も分かるし、部屋番号もだいたい想像がつく…。
もし、自分が引っ越してきて、カーテンをつけずに家具の設置や荷解きをしていたら…。
自分の迂闊さを改めて知ると同時に、新生活を前に浮かれていた私を、的確なアドバイスで現実に引き戻してくれた先輩に、心から感謝しました。
窓を守る=家を守る
令和元年中の住宅侵入窃盗の侵入経路
警視庁生活安全総務課 資料より
(https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking_house.html)
先輩のアドバイスを受けて、家の防犯について調べてみたところ、なんと「泥棒や犯罪者の侵入経路の6割が窓から」という、衝撃の事実が判明しました。
侵入方法は、窓を割る・破壊するといった方法から、鍵の締め忘れといった居住者のミスまで実に様々ですが、
窓の防犯対策を厳重にしておけば、家に関する多くの犯罪を未然に防ぐことができるというわけです。
「窓を制するものは、防犯を制する」と言っても、過言ではありません。
窓防犯の歴史
窓の防犯対策、実は昔から色々な方法が講じられていました。
古くから日本の窓に備え付けられている「雨戸」。雨風から室内を守るのが主な役割ですが、外からの侵入者に関しても、しっかりガードしてくれる頼もしい存在です。
また、昭和初期頃に流行った「すりガラス」も、外から家の中が見えにくくなっていて、目隠しの役割を果たしています。
ちなみに、現在多くのマンションで使用されている網入りガラス。
一見、防犯性が高そうに見えますが、あれは火事の際、高温によってガラスが割れて飛散するのを防ぐ目的で作られたものなので、防犯効果を発揮するものではないようです。
海外でも窓に関する防犯対策グッズは販売されています。
1990年代にアメリカで発売された「セーフティーマン」は、
身長183cm/体重82kg/胸囲107cm
という、屈強な男性を模したビニール製の人形で、窓際に置いたり、車の助手席に乗せたりと、色々な場面で活躍していたそうです。
ただの大きな人形でしょ?と侮るなかれ。
セーフティーマンは、多くの家庭を犯罪から救ったとされ、メディアで大きく紹介されました。
その評判を受けて、日本でも「防犯人形」という名称で販売されていました。
また、今では当たり前になった防犯カメラは、1990年頃から一般家庭に普及し始めました。(とはいえ、以前は、とても高価なもので、一軒家などにしか設置されていませんでした。)
今では、マンションのエントランスをはじめ、エレベーターの中、自室前のドアにまでカメラが設置されています。
性能も非常に高く、サイズも随分コンパクトになりました。
このように、日本に限らず海外でも、窓や窓周辺の防犯対策は昔から重要視されてきましたが、それでも減らない窓からの侵入被害。
一体どんな対策をとれば良いのでしょうか。
生活者の情報は窓から伝わる!?
具体的な窓の防犯対策をお伝えする前に、窓から侵入して窃盗や暴行などを犯そうとしている犯人は、どうやってターゲットを決めているのでしょうか。
もしかしたら、普通に生活をしているだけなのに、窓から情報が筒抜けになっているかもしれません。
侵入を図る前に、犯人が知りたい情報は
○どんな人が住んでいるのか(女性や高齢者が狙われやすい)
○何人で住んでいるのか(一人暮らしが狙われやすい)
○毎日同じ生活スタイルを送っているか(決まった時間不在になるなど)
だと言われています。
いずれも、窓周りの防犯対策が甘いと、情報が外に筒抜けになってしまい、
侵入する部屋の候補に入ってしまったり、侵入手口やタイミングのヒントを与えてしまっている、なんてことになりかねません。
まずは、そういった情報が筒抜けにならないように、窓周りを見直してみましょう。
あなたは大丈夫?窓の防犯クイズ
「生活者の情報が筒抜けになっているかもしれない」と先程指摘しましたが、
気をつけているつもりが逆効果になるというケースもあります。
これから、いくつかの行動例をあげるので、防犯上正しいかどうか、ジャッジしてみてください。
(1)数日間旅行にでかけることになった。レースカーテンだけでは、心もとないので普段は夜にしか閉めない、厚手のカーテンもきちんと閉めて出かけることにした。
(答)×
日中も厚手のカーテンが閉まっているということは昼間カーテンを開ける人が居ないということ。
それが数日間続くと、旅行などで数日間誰も帰ってこないということが伝わってしまいます。
レースカーテンだけでは、心配という気持ちは分かりますが、遮像レースカーテンを使っておけば昼夜問わず、部屋の中が透けて見えることはありません。
(2)昼間はレースのカーテンを使って、夜はその上からもう一枚カーテンを重ねて二重にしているので安心。
(答)△
カーテンを二重にしているのは正解。
ですが、夜用カーテンの遮光性が低いと、部屋の光を通してしまいシルエットのように透けて見えることも。
夜用のカーテンは光を遮るものを選びましょう。
(3)女性が住んでいることが伝わってしまうので、大好きなピンクや可愛らしい花柄のカーテンは諦めて、青やグレーの無地のカーテンを使っている。
(答)○
でも、好きな色柄のカーテンも選んでOK!
カーテンの色や柄は、どんな人が住んでいるかをジャッジする大きなヒントになりますが、だからといって、好きな色のカーテンやインテリアに合わせた柄を諦める必要はありません。
表のカーテンの色や柄が、裏から見ても分からないように裏地が付いているカーテンを選びましょう。
例えば、裏地の色が濃いグレーであれば、表面がピンクであっても、外からは分かりません。
防犯はもちろん大切ですが、長い時間生活をするのですから、居心地の良さや、お部屋全体の色合いも是非大切にしてください。
(4)トイレやお風呂、台所など、小さな窓からは入って来られないから施錠はしなくても大丈夫。
(答)×
明らかに入って来られない程小さな窓であれば、そこまで意識しなくても良いですが、図のように
頭(寸法:X)および
頭と片側の肩まで(寸法:Y)
の空間があれば、侵入することは可能です。
自分だったら入らない・入れそうもないからと思い込まずに、小さい窓であっても、施錠をする癖をつけておきましょう。
(5)高層階に住んでいるから、窓から侵入されることはない。
(答)×
マンションの場合、よく狙われるのは1階〜3階の低層階、そして最上階を含む高層階と言われています。
高層階だから大丈夫だろうという油断から、鍵を締め忘れてしまう事が多いのだとか。
屋上からロープを使って降りて来られる高層階であっても、十分な対策は必要です。
窓からはじめる防犯対策
ここからは、具体的な窓周りの防犯対策について、ご紹介していきます。
確実な施錠を心がける
侵入手段の上位に「鍵を閉め忘れた窓から」という、居住者自らのケアレスミスがあります。
「いつもは閉めていくのに」「今日だけ慌てていて」と言っても、後の祭り。
基本的なことですが、出かける際の戸締まりの確認は必要不可欠です。
窓の閉め忘れを防止するグッズもありますが
まずは指差し確認から。
令和元年中の空き巣の侵入手段
警視庁生活安全総務課 資料より
(https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking_house.html)
窓には二重ロックを
鍵の閉め忘れについで多いのが、窓ガラスを割って侵入する手口。
バリンと大きな音がするから通報されやすいのでは?
と思うかもしれませんが、手際の良い空き巣だと、ほとんど音も立てず30秒以内で窓に小さな穴を開け、その穴から、手を入れ内側から鍵を開けて侵入するので、ひと目につきにくいと言われています。
これを予防するためには、二重ロックが有効です。
犯人は、ひと目につかないように、短時間で部屋に侵入しようとします。
窓を開けるまでに5分以上かかるようであればリスクを感じ諦めると言われているので、鍵を複数設置しておくと効果的です。
二重ロックと呼ばれる補助鍵は、ホームセンターや100円ショップでも買うことができます。
また、強い振動を感じると、大きな警告音がなる窓に貼り付けるタイプの防犯ブザーもあるので、長期で外出をする際には、複数の防犯対策を施すとより安全だと言えるでしょう。
フィルムを貼って目隠し&強度アップ
お風呂やトイレなど、カーテンをつけにくいけれど覗かれたくない場所には、
窓ガラスに貼り付ける防犯フィルムを使いましょう。
目隠しになるだけでなく、窓ガラスを割って侵入しようとする時にも、フィルムが膜の役割をして窓ガラスが割れるのを防ぎます。
ただ、防犯フィルムは耐久年数が短いので、定期的な張替えが必要です。
スマート家電を使って不在を感じさせない
厚手のカーテンが夜になっても閉まらない。
部屋の電気がいつになっても点かない。
これが連日続くと、「長期で旅行へ出かけている」もしくは、「夜不在にすることが多い」と判断されてしまいます。
そんな時に便利なのがスマート家電。
タイマーで自動開閉できるカーテンや、スマホから遠隔で部屋の電気が点けられるなど、自分の不在を感じさせない仕組みを上手く利用しましょう。
防犯を意識してカーテンを選ぶ
冒頭でお伝えしたとおり、引っ越しの際に一番始めにつけるべき「カーテン」。
なかなか普段の生活で買い直す機会がないのですが、お引越しや部屋模様替えの際、サイズや色柄だけでなく、防犯面の機能も備わっているか、チェックして購入しましょう。
窓のサイズにあっているといった基本的な事はマストで、他に注意して見ていただきたいのは「遮像性」と「遮光性」の2つです。
何をどうチェックしたら良いのかは、この後しっかりご説明します!
遮像カーテンと遮光カーテン
窓の防犯を考える上で、欠かせないアイテム。それはカーテン。
一度購入してしまうと、なかなか買い換える機会がないのですが、防犯性の低いものを使い続けてしまっていた…とならないためにも、きちんと要点を抑えておきましょう。
先程出てきた「遮像性」と「遮光性」。
何がどう違うの??と思われる方も多いでしょう。
遮光性に比べて遮像性は、あまり耳馴染みがない単語かもしれません。
遮像とは、読んで字の如く「見えにくくする」こと。
その機能を持った遮像レースカーテンは、昼夜問わず、外から透けて見えにくいと、近年人気が出ています。
遮光は「光を遮る」こと。
一般的に室内の光を外に漏らさない・外の光を室内に入らせないとして、夜用のカーテンに多く備わっている機能です。
遮像性と遮光性、どちらも判断基準として「等級」が使われます。
カーテンを購入する際は、この等級をまずチェックしてみましょう。
遮像レースカーテンは部屋が暗くなる?
昼夜問わず外から室内が見えにくい遮像レースカーテンですが、
「見えにくいってことは、室内が暗くなるんじゃない?」と、不安を感じる方もいるかもしれません。
遮像レースカーテンは、しっかりとした厚みがありますが、可視光と呼ばれる光だけを透過させたり、
特殊繊で光を拡散させるなど、部屋の中を明るく保つ工夫が施されているため、安心して色々なお部屋のレースカーテンとして使用できます。
西日などの強い日差しを和らげるので、家具や床の日焼け防止にもなると好評です。
質感やデザインなども豊富なので、
お部屋にあった好みの遮像レースカーテンを選んでみてください。
シンプルで機能的 |
高い遮像効果と |
西日も視線も遮る |
多機能な洗える生地 |
カーテン通販専門店「INN’S」のレースカーテンは高機能でおしゃれなデザインが豊富。
デザイン性も諦めない豊富な遮光カーテン
「遮光カーテン=デザインが選べない」というイメージはもう古い!
今は、様々なデザインの遮光カーテンが登場しています。
一昔前は、遮光性を高めるために厚手の生地を使い、それを何重かに重ねていたので、どうしてもカーテン自体が暗めの色味になりがちでした。
ですが今は、生地の裏にアクリル樹脂コーティングを施すなど、新しい技術が導入されているので、たとえ表面の生地が明るい色であっても、裏地が透けて黒ずむことはありません。
さらに、裏のコーティング加工によって、生地密度がアップし、遮光機能だけでなく、遮熱・防音効果もアップ。
デザイン面も機能面も納得できるカーテンを選ぶことができますね。
華やかな花柄の
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ダマスクローズ柄
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ナチュラル生地に |
12色から選べる |
カーテン通販専門店「INN’S」の厚手カーテン。色も柄も豊富だから、選ぶのも楽しい。
素材感にこだわるなら、裏地付きカーテンがオススメ
気になるカーテンがある…
でも、遮光等級が低い…
そんなお悩みの方にオススメなのが、裏地付きカーテン。
完全遮光や1級遮光程の遮光性はありませんが、表地の色や厚さに加え、裏地を付けることによって、2級・3級の遮光性が叶います。
裏地付きカーテンのポイントは、表地の素材が比較的自由なこと。
デニムや麻のような素材感を大切にしたい場合や、光沢のある生地、
繊細な刺繍を施してあるようなものでも、裏地と組み合わせることができます。
好きなカーテンがあるけど、遮光性が…と諦めずに、裏地付きにできるか相談してみるのも良いかもしれません。
シャガード織りに
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お手入れ簡単な
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高級感あふれる |
上品で大人可愛い |
カーテン通販専門店「INN’S」の厚手カーテン。素材や織りにもこだわったカーテンに心躍る。
窓の防犯で安心・快適な暮らしを
今回、防犯について色々なことを調べた結果、暮らしの安全は窓の防犯から始まると言っても過言ではないと実感しました。
私達の生活に欠かせない窓。その窓を快適にしつつも、しっかりと防犯対策を施す。
安心と快適、どちらも叶えるのは、決して難しいことではありません。
できることから。見直せることから。
日々の暮らしをもっとより良くしていきたいものです。
豊富な機能、デザインのカーテンを揃えています。
窓に合わせて1cm単位でサイズ指定できるので、それぞれの窓にあった最適なカーテンを作ることが可能です。
生地のサンプルも無料でお送りできますので、是非一度お気軽にご相談ください。