生活空間を彩るカーテン。
けれども、カーテンをついつい「好きな色」や「無難な色」で買ってしまって、失敗してしまったという経験はありませんか?
好きな色だけではインテリアがちぐはぐしやすく、無難な色ではちょっと物足りない……
引越しや模様替えでカーテンを購入しようとする時、カーテンの色の選び方で悩む方は少なくありません。
カーテンはインテリアの中でも大きな面積を占めるアイテムです。
そのため、カーテンの色の選び方によってお部屋の色合いや雰囲気が大きく変わって見えます。
カーテンの配色はインテリアのコーディネートにおいて非常に重要な要素となのです。
とはいえ、カーテンは色も柄も豊富ですので、どのような選び方をすればいいのかわからないという方も多いはず。
ここでは、お部屋がぐんとおしゃれになるカーテンの色の選び方のコツについてご紹介します。
必要なのは、お部屋の色配分に関する知識とちょっとしたポイントだけ。
プロのインテリアコーディネーターにお願いする必要も、色彩センスだって必要ありません。
カーテンとお部屋全体が、調和したまとまりのあるおしゃれな空間を作り出す。
そんなカーテンの色の選び方を身につけてみましょう。
目次
カーテン色選びのポイント 色の配分と色相環を理解する
まずカーテンの色の選び方における大きなポイントとして、「色配分」と「色相環」が挙げられます。
色配分はその名の通り、お部屋における色の配分のこと。
まとまりのある色のおしゃれな部屋にするためには、お部屋に使う色は3色以内に抑えるのが良いと言われています。
そのため、カーテンの色とお部屋の色合いのバランスを考える必要があるのです。
お部屋のカラーコーディネートにおいては、一般的に以下の色配分を意識して色を組み合わせることで、センス良く見えるお部屋に仕上がると言われています。
◆ベースカラー(基調色):70%
部屋の基本となる色のことで、床や壁紙、天井などの色です。
◆メインカラー(協調色):25%
部屋の雰囲気を決める色で、ソファや家具、カーテンなどの色です。
◆アクセントカラー(強調色):5%
いわゆる「差し色」で、引き締めや変化をつける色です。クッションや小物などに使われる色です。
あなたのお部屋はこのような色配分になっているでしょうか?
カーテンの色はこの中で「メインカラー」に属します。つまり部屋全体のイメージを決める重要な色です。
そのため、カーテンの色の選び方もそれを意識したものにする必要があります。
メインカラーには家具なども属しますので、基本的にカーテンは家具と同系色の色を選ぶ選び方をすると失敗しにくくなります。
さて、これらの色配分を意識した上で部屋の色のまとめ方にも種類があります。
これは色相環とよばれ、色同士の関係を表した図です。
この輪の中で近い色同士の選び方は安定感のあるイメージを、遠い色同士の選び方はメリハリのあるイメージを与えます。
これを先程の色配分に取り入れることで、以下のような3パターンのカーテンの色の選び方ができます。
1. 同一色
メインカラーを一つ決め、その色のトーン(明るさや鮮やかさ)の異なる色を組み合わせる選び方です。
例えば、床がブラウン、壁紙や天井のアイボリーであれば、カーテンも同じ色みを合わせることで安定感のあるインテリアとなります。
お部屋がシンプルで落ち着きのある雰囲気に仕上がるため、カーテンの色に迷ったときには失敗が少なくおすすめの選び方となります。
壁紙と同系色のカラーリングであるため、お部屋が広く見えるのも特徴です。
安心感がありリラックスできる空間になりますが、変化が少ないためアクティブなお部屋にしたい方には不向きの選び方です。
2. 類似色
色相環において左右2色ぐらいの隣り合う色を組み合わせてカーテンの色を選ぶ選び方です。
色の性格が似ているため色同士がぶつからず、安心できる印象を与えるのが特徴で、カーテンと家具の色を分けて類似色を選ぶと、ちょっと変化のある面白いインテリアとなります。
3. 反対色
色相環の反対側にある色など、様々な色を組み合わせてカーテンの色を選ぶ選び方です。
互いの色を引き立てることでメリハリがつくため、元気で明るい雰囲気、また個性的でセンスのいいお部屋になります。
上手くバランスを取らなければお部屋とカーテンの色がバラバラの印象になってしまうため、カーテンとお部屋の色のトーンをあわせるように意識すると失敗しにくくなります。
また、カーテンは色柄が豊富なため、カーテン自体にメインカラー・アクセントカラーのどちらも含まれたものを選ぶ選び方をすると、多色でもお部屋に統一感が生まれやすくなるためおすすめです。
このように、部屋全体の色を意識した選び方をすることで、「カーテンの色だけが部屋から浮いてしまった!」というような失敗をなくすことができます。
部屋別のカーテンの色の選び方
さて、カーテンはそれを掛ける部屋によっても色の選び方が変わることをご存知でしょうか。
家族団らんの場所であるリビングや、一日の疲れをとるためにゆっくり眠るための寝室など、お部屋は様々な役割があります。そのため、カーテンの色もその使い方にあったものを選ぶことで、快適に暮らすことができます。
ここでは、部屋の種類におけるカーテンの色の選び方についてご紹介します。
リビング
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リビングは家族団らんの空間です。また、一般的にはお客様を招く空間も兼ねています。
そのため、まず過ごす人が心地よく落ち着きを感じるカーテンの色柄を選ぶのがおすすめです。
床や壁の色(ベースカラー)に合わせたベージュやアイボリーなどのナチュラル系や、グリーンなどのアースカラー、薄い色味のオレンジなどのビタミンカラーなどの色合いのカーテンはリビングによく合います。
また、すっきりと清潔感のあるホワイトはベースカラーとも相性がよく、お部屋を広く見せる効果も期待できます。
おしゃれで上品なグレーなどのグレイッシュカラーも、落ち着を感じさせてくれるためリビングにはおすすめです。シックで大人の雰囲気を感じさせてくれます。
無地調はもちろん、リーフ系やボタニカル柄、北欧風モダンなど、インテリアに合わせて柄を選びましょう。
逆に、原色の赤や黄色などの派手な色味や柄のカーテンは、過ごす人を落ち着かなくさせてしまうためリビングでは避けたほうが無難です。
寝室
寝室はぐっすりと睡眠をとり、一日の疲れを休める場所。
そのため、寝室のカーテンにはリラックス効果のある青や緑、ベージュなどの落ち着いた色合いのカーテンを選ぶのがおすすめです。重厚感のあるブルーやブラウンなどの色も寝室のカーテンとして使うことができます。
また寝室はプライベートな空間でもありますので、インテリアに合わせて住む人の心地のよい色のカーテンを選ぶ選び方もあります。
落ち着きのあるグレーもインテリアと合わせやすく、寝室のカーテンとしておすすめです。
また寝室には、色だけでなく、遮光機能や音や熱を遮断する機能性カーテンがぴったり。安眠を邪魔する暑さ寒さや騒音を軽減し、強い朝日による安眠妨害を減らします。
ホワイトの遮光カーテンは遮光カーテンながらすっきりと清潔感があり、暗くなりがちな寝室を明るくしたい方におすすめです。
和室
和室にカーテン?と感じる方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、木の柱や畳などの和の設えとソファやテーブルの洋の設えをあわせることで和モダンのコーディネートとして楽しむことができます。
このおしゃれな和モダンスタイルは、年配の方だけでなく若い方にも人気があり、和室へのカーテンコーディネートも増えているのです。
白木やい草などの自然素材を使った和室には、ベージュや薄いグリーンなどのアースカラーといった色合いのカーテンがぴったり。定番のリーフ柄や、アジアンテイストの柄を相性良く使うことができます。
また、濃い茶色の柱や梁といった、高級感のあるアンティークな「洋館風」の和室には、ブラウンや濃色のグリーンなど、重厚感のある色のカーテンを合わせる選び方をすることで、欧風アンティークのような格調高い雰囲気を演出することができます。
ダイニングキッチン
食事に関係するダイニングやキッチンは、食事が美味しく楽しめ、明るく会話も弾む明るい色のカーテンがおすすめです。
しっくりと部屋に馴染みやすいナチュラルカラーのアイボリーやベージュ、薄いグリーンといった色の他、クリームイエローやオレンジなどのビタミンカラーの色合いのカーテンもぴったり。
特に暖色系は食事を美味しく見せる効果があるため、ぜひカーテンに取り入れたい色合いです。逆にブルーなどの寒色系は食欲を減退させてしまうため不向きな色のカーテンとなっています。
キッチンの火の周りに掛けるカーテンは、防炎機能や洗いやすい防汚・ウォッシャブル機能がついているものにしましょう。小窓であれば突っ張り棒でかけるカフェカーテンもおすすめです。
子供部屋
子供部屋にはなるべく明るい色合いのカーテンを選ぶ選び方がおすすめです。
また、青色は集中を促す色合いですので、青色のカーテンを掛けることで勉強に集中しやすくする効果が期待できます。
逆に、派手な柄や色合いのカーテンや、黒などの重すぎる色合いのカーテンは子供が集中しにくくなるため、あまり適していません。
しかしながら、一番はやはり子供本人が一番好きな色柄を選ぶこと。一緒にカーテンショップなどを見ながら、お部屋のカーテンの色柄を選んであげるのがおすすめです。
子供の成長は早いため、大人の部屋のカーテンと異なり、子供部屋のカーテンは子供の成長によって定期的に買い替えるようにしましょう。
小学生までの間は非遮光がおすすめ。朝日を感じて自然と目が覚める習慣をつけることができます。
また本人の好きな柄や明るい色のカーテンを選ぶことで、お部屋が好きだと感じるようにしてあげましょう。おもちゃのお片付けも自主的に行うようになるので一石二鳥です。
一人暮らしの部屋
一人暮らしのカーテンにおける一番の特徴は、自由にインテリアが楽しめること。
家族の意見などを考えなくていい分、お部屋のインテリアにあわせて様々な色柄をたのしむことができます。
男性の部屋には、ビンテージスタイルや西海岸風スタイル、インダストリアルスタイルといったかっこよさが人気。
女性の部屋には、エレガントスタイルやシャビーシックといった知的な大人女性らしいインテリアがおすすめです。
また、ワンルームのように私室や寝室など様々な機能を兼ね備えた部屋の場合、家具やベッド、デスクと一体感を演出するカーテンの色を選ぶのがまとまりあるおしゃれな空間にする秘訣です。
黒のアイアンやレトロな家具を置いたビンテージスタイルのお部屋には、濃色やデニム風のカーテンを、木質家具でシンプルにまとめたお部屋にはベージュやグレー、ホワイトなどの淡色のカーテンを合わせるとスマートな大人のインテリアとなります。
色の心理効果によるカーテンの選び方
さて、自分の中でお部屋のテーマ色が決まっている場合は良いのですが、どんな色のインテリアにしようか迷ってしまって……という方も少なくないはず。
そのような場合におすすめなのが色の心理効果を利用したカーテンの色を選ぶ選び方です。
色にはそれぞれ見る人の心の動きに影響を与える、「色彩心理」があります。これを取り入れることで、日常生活をもっと豊かにすることができるのです。
ここでは、「色彩心理」とカーテンの色の選び方についてご説明いたします。
ホワイト
白のカーテンは明るく清潔感があり、すっきりと気分をリセットさせるような心理効果があります。
様々な色と合わせやすい万能カラーで、また部屋を広く見せる効果があるため広さのないリビングなどにもおすすめです。
モダンでスタイリッシュな印象もあるため、家具やカーテンを全て白で揃えたホワイトインテリアは洗練されたイメージになります。
ただし、明度の高いホワイトは緊張感を与えやすく、すべてを真っ白で揃えてしまうと落ち着かない空間になります。
素材感を変化させたり、アイボリーやオフホワイトのような質感の違う白色を組み合わせたりして使用することで、あたたかみと安心感を演出することができます。
ベージュ・アイボリー
ベーシックカラーとして使いやすい色合いで、安心感のある穏やかで優しい雰囲気を演出してくれる色です。
これらの色合いのカーテンはあらゆるインテリアにコーディネート可能なのが魅力。安定感・安心感をも与えてくれる色なので、ナチュラルインテリアにもぴったりです。
家族団らんの場であるリビングの他、ダイニングや寝室にも使いやすいカーテンとなっています。
カーテンの素材や織りにこだわることで、使いやすさがありながら変化のあるデザインがたのしめます。飽きの来ない色合いなので、長く使いやすい色のカーテンです。
イエロー・オレンジ
イエローやオレンジの色合いは明るく元気な気分にする効果があり、カーテンとして使うことでお部屋を明るくして活力ある雰囲気を演出してくれます。
ただし、パワーの強い色であるため、カーテンのように大きな面積で使う場合は、パステルのように柔らかい色調にしたものや、彩度を抑えたグレイッシュでくすみ感のある色調のものがおすすめ。
暖色のカーテンは優しい雰囲気で使うことができます。
白やグリーンの色と合わせるとフレッシュな印象のインテリアに、ブラウンの色と合わせればシックな印象のインテリアに使うことが出来る、合わせる色で印象の変わるカーテンです。
グリーン
癒やしの色彩であるグリーンのカーテンは、緊張を解きほぐして心をリラックスさせてくれます。
新緑をイメージさせるフレッシュな黄緑、しっとりと落ち着いたイメージのモスグリーンなど、グリーンにも様々な色味があるため、インテリアの雰囲気に合わせてチョイスするのがおすすめ。
中間色で優しい色であることから、明るい雰囲気のリビングから、落ち着いた空間である寝室まで幅広く使うことができる色のカーテンとなっています。
ピンク・レッド
暖色である赤やピンクは、やる気や積極性、行動力をアップさせてくれる効果をもつ色です。
そのため、赤色を使ったカーテンは仕事や事業に対する活力アップに効果的です。ただし、真っ赤な色合いのカーテンはエネルギッシュなイメージが強く、リビングなどの人の集まる空間や、寝室などには不向きとなっています。
できれば赤色のカーテンを利用する場合は、淡い色調や色味を抑えたグレイッシュなカラーのカーテンを選ぶ選び方がいいでしょう。
また、アクセントカラーとしての赤色も効果的ですので、柄の一部や差し色に赤が使われているものもおすすめです。
ピンク色を使ったカーテンは女性らしさのアップに効果的。同時にピンクは中間色であることから温かみのある癒やしの色でもあります。リビングなどのカーテンとしてもおすすめです。
ブルー
ブルーは心を落ち着かせる効果のある色とされています。また、集中力をアップさせる効果があるため、勉強部屋や書斎、寝室などのカーテンにはブルーがおすすめです。
ブルーのカーテンといえば西海岸風インテリアなどの男性のお部屋のイメージの強い色ですが、最近では女性にも人気となっており、ペールブルーやブルーグリーンのカーテンは知的な大人の女性らしさを感じさせてくれます。エレガントインテリアにもぴったりです。
また、従来の男女という概念にとらわれない「ジェンダーニュートラル」なインテリアにおいて、差し色などとしてコーディネートされる人気の色合いです。
また、ネイビーのカーテンは高級感があり上品な印象を与えるため女性にも男性にも人気で、落ち着いたインテリアを演出してくれます。
ブラウン
ナチュラルカラーとしてよく使われるブラウンは優しく安定感があり、落ち着きを感じさせる色合いです。床材や家具の木質素材といったベースカラーと相性がよく、どんなお部屋にもコーディネートしやすいのが魅力のカーテンとなっています。
また、濃色のブラウンはシックでモダンな雰囲気もかねそなえているため、寝室や書斎などプライベートな空間のカーテンとしてもおすすめ。
ラグジュアリーでリラックスできる空間をあたえてくれます。
グレー
中間色で上品な色合いのグレーはモダンでおしゃれな印象を与える色です。
グレーは男女区別のなく使いやすいため、「ジェンダーニュートラル」なインテリアのメインカラーのカーテンとしても人気急上昇中の色となっています。
無彩色のためアクセントカラー次第でお部屋の表情が変わるのが特徴のカーテンで、差し色にピンクを選べば女性らしい甘辛インテリアに、ブルーを選べば爽やかな空間に、ブラックを選べばモダンでスタイリッシュな雰囲気に、と個性的な演出が可能です。
ベースカラーともトーンが合わせやすいため、床や壁、家具との色なじみもよく、使いやすい優秀な色のカーテンとなります。
風水によるカーテン色選び
さて、カーテンの色の選び方としてもう一つ人気のコンテンツが「風水」です。
風水は家の環境を整えて気の流れを変え、幸運を呼び込むもの。その中でカーテンは非常に重要なアイテムとなっています。
風水においては色と方角の組み合わせで影響を与える運気が違います。
以下に簡単にご説明します。インテリアの色に迷ったら、ぜひこちらも参考にしてみてください。
【北】
運勢:恋愛運など
相性のいい色:ピンク色
【北東】
運勢:転居・転職など
相性のいい色:白色
【東】
運勢:仕事運など
相性のいい色:青色
【南東】
運勢:出会い・人間関係の運勢など
相性のいい色:オレンジ色
【南】
運勢:人気運など
相性のいい色:緑色
【南西】
運勢:健康運・家庭運など
相性のいい色:ライトグリーン
【西】
運勢:金運など
相性のいい色:黄色
【北西】
運勢:出世運など
相性のいい色:ベージュ
カーテンの色の選び方で素敵な毎日を
カーテンの色によって、部屋の雰囲気が変わるだけではありません。
そこに住む人の心も、カーテンの色の選び方によってリラックスしたり元気になったりと、その色によって様々に変化します。
前述したようにカーテンの色の選び方に特別な色彩センスは必要ありません。
“色に関するちょっとした知識”を使って、お部屋のインテリアにマッチした自分なりおしゃれなカーテンの色を選んでみてはいかがでしょうか。
きっと、色の選び方ひとつで素敵な毎日が送れるはずです!
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